オープニングスタッフに憧れて転職した看護師が、開院前に準備してよかった4つのこと

オープニングスタッフ…と聞いて、スタッフ全員で0から一緒にスタートさせるワクワク感がありませんか?今まで総合病院で新規病棟立ち上げに2回勤務してきたこともあり、私にはワクワクしかありませんでした。

しかし、現実はそんなに甘くはありませんでした…そりゃそうだろうって声も聞こえてきそうですが、私はクリニックのオープニングスタッフとして就職して、毎日が驚きと不安の連続でした。今回は特に驚いきながら取り組んだことを紹介します。

この記事では、クリニック始動時に看護師が準備しておくと良いことを4つあげました。それは、①診察の流れをフローチャートにしてマニュアル化機械関連の使用手順を使うときに確認できる状態に準備物品、薬剤の使い方と置き場所の把握チームワークづくりです。

オープニングスタッフの言葉に憧れて、就職を悩んでいる方の参考になればうれしいです。

1.全ての業務に手順、マニュアルがない!?

 看護師をしていると、必ず言われたことはある「マニュアルは見たの?」「マニュアル通りにやって」という言葉。とにかく、どの業務、手技に対してもベースとなるマニュアルの存在があります。まず、ベースを抑えたうえでこの業務に何を優先させるか、どこを自己流にもっていけるかを考え、少しずつ自分のやり方を見出していきます。

ただ、今回はそのマニュアルが全くない状態からスタートです。しかも、看護師全員がクリニック勤務未経験でした。個人的に受診経験があるくらいです。その中でまず私たちが取り組んだことは、診察の流れを作ることでした。患者さんが来院して受付から診察、帰宅までです。診察前に検査あるとき診察後の検査・処置の対応や指示確認の仕方、どこで検査をして処置はどこでするのか、最低限の基準となるものを作りました。スタッフそれぞれが想定できるパターンをいろいろ出し合いながら、検討していきました。

診察の流れのみ作成した状態で模擬診察の日を迎えました。

2.電子カルテ含めた検査機械全てが、スタッフ全員初めて

電子カルテの説明については半日4日間かけて学習しました。血液検査機械や心電図、聴力検査機械と、吸引や吸入などの処置に関わる機械の使い方を1日かけて沢山の業者さんからお話を聞きました。心電図や吸引・吸入は機械は違えど経験はありますが、血液検査やレントゲンは臨床検査技師や放射線技師が専門的に行ってもらっていたことで、未経験分野です。もちろん他のスタッフも一緒です。一日かけて10個以上の機械の説明を聞き、頭がパンク寸前でしたが、スタッフ全員が同じスタートラインに立っているので、業務開始後は誰かに頼ること出来ない、みんなで覚えている知識とそれぞれとったメモだけを頼りに診療開始となりました。

そこで私がしたことは、業者さんが作成した簡易マニュアルを機械の操作時に見えるように掲示しました。その通りやれば出来ることを目指して、実際の動きをイメージして簡易マニュアルの内容を確認しながら掲示しました。そして、簡易マニュアルがないものについては自分でも作成しました。

3.薬剤含めた物品の管理

クリニックでは、診察、検査に続いて点滴や注射などの処置に必要な薬剤と医療材料は必須です。

次に物品の確認と位置決めを行いました。開院に向けて予め準備されていた薬剤と物品の用途を確認していきました。同じ処置に使用するものでも、メーカーが違うと微妙に使い勝手が違ったり、使用方法が違うものもあります。この物品はどんな時にどのような場面で使用するものか、具体的にイメージしていきます。ただ、それでも物品が不足しているものが多かったです。そこで、スタッフそれぞれの経験から想定できる処置や検査を考え、必要なものを出し合いました。ただ、ここでの問題は、院長含め医療スタッフ全員が総合病院出身者だったため、ありとあらゆる患者に対応できるように物品や薬剤は常にある環境でしか業務をしてこなかったということです。今回も言い出したらきりがない程、物品は足りません。アレコレないですが、一つひとつ、本当に今必要か話しながら検討していきました。

そしてある程度、物品や薬剤を揃えたら、管理をしていく必要があります。今までは物品の管理といえば、定数管理程度です。物品の位置はどこにするか、それを使うときはどんな場面で、場所はどこで使用することが多いのか、片付けまで考えてどこに保管するべきなのか考えて整理していきました。

4.チームワークづくり

今までお伝えしてきた3つのように物理的なものではないですが、実はこれが一番大切では…と私は思っています。なぜならチーム医療という言葉があるように、専門職間だけでなく、看護師間だけでも協力しあえなければ、業務を進めることはできません。それぞれが意見を出し合え、尊重しあえるチーム作りは必須です。

初めはみんな遠慮しあいます。年の功ではありませんが、年齢が上の人ほど自分の経験からいろいろ意見をいいます。みんなが遠慮している状況では、経験者の意見が尊重されがちです。みんながそれぞれ意見を言えるように、強い人に引っ張られすぎないように意識しながら、どんなことでも出来るだけ相談しあいながら、進めていくことでチームワークを作り上げていきました

まとめ

クリニック開院の貴重な体験をしてみて、準備しておかなければならない事って沢山あります。しかし、全部一気にやろうとしても、まとまらなくなりますし、実際に診療開始してみて気づくことも多いです。

私たちは、①診察の流れをフローチャートにしてマニュアル化②機械関連の使用手順を使うときに確認できる状態に準備③物品、薬剤の使い方と置き場所の把握④チームワークづくりの4点を準備して開始しました。

不安も沢山ありましたが、診療開始してからの方が、今必要なことが見えやすくなりますので、その時その時で話し合いながら進めていけることが大事だなと感じています。

オープニングスタッフは大変なことも多く、完成された環境で働きたい方には向かないかもしれません。しかし、クリニックを一から作り上げていく経験は貴重で、自分たちの意見が形になっていく面白さがあります。大変さ以上に学びも多く、私自身にとっては挑戦してよかった経験でした。

自己紹介
🌿 看護師歴20年以上のパトリです。 急性期病棟や外来での経験を活かし、日常に役立つ医療・健康のヒントを発信しています。 自然体で続けられるケアや、受診のヒントをお届けしています
Uncategorized
シェアする
lamarre1027@gmail.comをフォローする
タイトルとURLをコピーしました