毎日の手洗いや消毒で、手がガサガサ…。ハンドクリームを塗ってもすぐに手洗いや水仕事ですぐに荒れてしまう、そんな悩みを抱えていませんか。
看護師として20年以上働く中で、手荒れに悩み、実践してしてきた対処方法をお伝えします。

- 手荒れの原因
頻繁な手洗い・手指消毒
看護師などの医療職や介護士は感染対策上、一処置一手洗いと言われ頻繁な手指衛生が求められます。WHOはアルコール使用量は患者一人20ml/日と言われており、スプレータイプでワンプッシュ3ml、ジェルタイプ2mlと言われているので、患者一人当たりに7~10回の手洗いが推奨されています。また、実際平均10回/日手洗いしている調査結果もあります。頻繁な手洗いが必須である以上、手荒れはしやすいのです。
洗剤やラテックス手袋などによる刺激
処置の際に使用するゴム手袋によるアレルギー反応で手荒れが出ることがあります。また、患者さん、利用者さんの使用しているシャンプーでかぶれたり、手洗い時に使用しているハンドソープで手荒れが出ることもあります。日ごろからご自身の手の状態を把握して、この洗剤を使用したあとは、赤くなったり、かゆみが出るなど、いつもと違う症状が出ていないか観察することが大切です。
病院の空調や、季節の影響による外気の乾燥
特に冬はエアコンや暖房による乾燥がとくに強く、肌の乾燥に繋がり、手荒れが出やすくなります。
では、これらの原因で起きる手荒れをどのように予防し、ケアをすればよいのでしょうか。
2. 手荒れの予防方法
手洗い方法を見直す
・ぬるま湯(35~37℃)を使用
・ゴシゴシこすらず、泡で優しく洗う
・石鹸は低刺激・保湿成分配合のものを使用
・水気はしっかりふき取る。
・水気をふき取る際は、優しくタオルを押し当てるようにふき取る
アルコール消毒後のケア
アルコール消毒後はすぐにハンドクリームで保湿
保湿効果の高い「尿素」「セラミド」配合のクリームを使用するのもおすすめ。
水仕事時の保護
・ゴム手袋やビニール手袋の使用(内側にコットンの手袋をつけると蒸れにくい)
・手袋をつける前に保湿クリームを塗ることで、保護効果UP
寝る前の集中ケア
・就寝前に高保湿タイプのクリームを塗る
・綿の手袋をはめて就寝すると効果的(さらにゴム手袋やビニール手袋はめると翌朝しっとり感を感じられます)
日常生活の工夫
・ハンドクリームはこまめに塗る
・手荒れがひどい場合は皮膚科の受診を検討
3.まとめ
手荒れの原因は、①頻回の手洗い②洗剤などの刺激③乾燥 があります。
皮膚のバリア機能を高めて、手荒れ予防・対策には、こまめな保湿と手袋着用による保護、そして刺激物質の除去です。日ごろからどんな状況の時に手が荒れやすいか、また調子がいいか知ることから始まります。毎日の積み重ねが手荒れの改善につながります!無理なく続けられる方法を見つけて、つらい手荒れから解放されましょう!
今後も手荒れ・乾燥予防について、皮脂欠乏性湿疹・アトピー性皮膚炎と診断された私が、自分の経験と知識をお伝えしていこうと思います。
皆さんの肌が健やかに、皮膚トラブルによるストレスが緩和されますように…
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント